| ステアリングのセンターが右に傾いている。直線道路では、気にはなるのだが、始終ステアリングを切る田舎道では 気にはならないので、放置状態だった。 ステアリングを外した事も有るが、スプライン1山未満のズレの傾きなので、これが原因ではない。と、なると ... トーの変化が原因と考えられる。 以前、フロントロア アームのボールジョイントを交換しているが、これが原因か ? しかし、タイロッドエンドは外したが、ロックナットには触れていないしなあ。タイヤの状態も正常だし。 現状のズレ具合は、どう見てもトーのズレとしか ..... 思えない !
面倒だが、アライメントを計測する。面倒なのは、欧州車の殆どはボルト固定式で、ハブにスタッドボルトが無いので 計測するには、固定の為の1.5mmピッチのボルトが必要になる。そこで、注文したが、1.75mmピッチが来る始末。
なので、工夫をした。 ボルト頭には円筒形の溝が有り、Φ10mm。手持ちにΦ10mmのアルミ棒が有った。 これを利用して、ボルト頭に打ち込んで測定治具を固定した。また、スマートはボルト3本で固定されているので この内の2本を外しての測定も危ない。


用意を済ませて、計測に掛かる。 まずは、フロントとリアのトレッド差 : 40mm(片側)

< 備忘録 整備マニュアル >
フロントアクスルとリアアクスルのトーイン量は、車両レベルに依存します。 車両レベルが異なるため、以下の手順でトーイン量表に基づいてトーイン量規定値を決定する必要があります。 電子式傾斜計を用いて、フロントアクスルまたはリアアクスルのレベルを決定します。 レベル値は、電子式レベル計によって小数度(Romess値)でのみ表示されます。 フロントアクスル トーイン量許容値は±0° 18'です。 個々のトーイン量許容値は±0° 09'です。 リアアクスル トーイン量許容値は±0° 20'です。 個々のトーイン量許容値は±0° 15'です。 左右のトーイン量差は最大0° 30'です。
例: 前車軸のレベル:3.0°(傾斜計で読み取った値) トー角合計値:0°48'(トー角合計表から算出)。
と、書かれているが、電子傾斜計は、フロントアクスルの平板に取り付けて計測している。前記の車両レベルと有るので 車高か ? と 思ったが .....

参照する表は、角度となっている。 一体 何なのだ ? 全く理解出来ない。

読み進めて行くと、下の数値が出て来たので、これに合わせる事にした。
フロント トー : +0.09°( トーイン 片側) リア トー : 0°
フロント キャンバー : +0.18° リア キャンバー : −2.0°
さて、調整に入る。
まず問題のフロント右 トーを計測する為、リアに設置した基準を、内側に40mm移動させセット。 結果 : +0.35°と、大ズレ。 ズレ量は、0.26°と、ステアリングの傾き具合と、ほぼ一致していた。

ロックナットを、19mmスパナとモンキーを用いて緩め、12mmでタイロッドを回して調整する。


< 調整後 フロント右 トー >

ここで終わらせる訳には行かない。全てを見てみる。 フロント左 トーは、狂っていなかった。
< 測定値 フロント右 トー >

次は、リアの調整。フロントに設置した基準を、外側に40mm移動させセット。

リアは、左右共ほぼ同値で良かったのだが、規定値とは異なっていた。調整しようとしたが .. 出来ない構造だった。 まあ、同値で有るので、このままにする。
< 測定値 リア左 トー >

< 測定値 リア右 トー >

順序は逆だが、測定したキャンバー値を載せて置く。 規定値と多少異なるが、このままにする。
フロント右 : +0.45° フロント左 : +0.45° リア 右 : −2.7° リア 左 : −2.7°
調整を終えて試運転をすると、ステアリングは、ドンピシャのセンターとなった。
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