| 最近、駐車場等で微速で走行中、クラッチが切れたり/繋がったりと、ギクシャクする現象が出る様になった。 車購入時は、クラッチの繋がり時の変速ショックが大きかったので、調整をお願いしていた。 調整は確か、アクチュエーターの調整とDASでキャリブレーションを行ったと聞いている。 購入時の走行距離は、5000km。それから5年、33000kmとなっているので、調整をする事にした。
マニュアルを見ると、クラッチアクチュエーターの取付位置で調整する事が解った。

簡単に出来そうなので、まずは観察をしてみる。 まず、仰天したのが冒頭に記した取付位置だ。車購入時5000kmの走行距離にも係わらず、ベルハウジング側に 押し込まれる様に取り付けられていた。クラッチは新品に近い筈なのに、この位置は異常だ。 本来なら、固定ボルトは、長孔の右端に来ているのが正常。ところが現状は、左端に近い位置に設置されている。 因みにクラッチ板が擦り減る毎に、ボルトの固定位置は、←方向に移動して行くのが通常。

アクチュエーターを固定している3本のボルトを緩めると、クラッチのリリースレバー(レリーズフォーク)に因って 押し戻される。赤線でマーキングした所が、ボルトが有った位置。やはり、整備士の知識不足が災いしていた様だ。

アクチュエーターが汚いので、一旦取り外す事にした。

ダストをワイヤーブラシで落として、蛇腹部には復活剤を吹き付け、コネクタの接点洗浄を実施。

洗浄の際、気が付いたのが、底部の蓋を叩くとパタパタと音がした。分解して内部を確認すると、蓋周辺のシーリングの劣化で 一部隙間が出来ていた(蓋内部周辺に、ダストを確認した)。これは、組み立てる際、シリコングリースを塗布すれば解消する。

プランジャー付け根のグリスが切れていたので、シリコングリースを吹き付けて置く。

内部を確認し、問題は無し。蓋を閉めて整備は完了。

クラッチリリースレバーを確認すると、黒色化し固形化したグリースが残っていたので、拭き取った。

取付に掛かる前に、スライドさせる面にドライシリコンを吹き付けて置く。これで、アクチュエーターのスライドが滑らかになり プランジャーとクラッチリリースレバーが、当たったかどうかを明確に知る事が出来る。

それと、プランジャー先端とクラッチリリースレバーの凹部には、シリコングリースを塗布して置く。

さて、アクチュエータの取付に掛かる。 3箇所のボルトを、アクチュエータがスライド可能な状態まで締めて、アクチュエーター本体と上写真のプランジャー(↑)に 手を添えて、クラッチリリースレバーと当たるまで、スライドさせる。当たれば、どなたでも指先に感触を感じる筈。 不安であれば、何回か試してノッチとボルト台座の位置関係に変化が無い事を確認する。下が当たった状態だ。
注:ノッチとは、下写真の半弧状の印

ここから3ノッチ(6mm)、さらにアクチュエータをスライドさせ( クラッチリリースレバー側へ押し込み ) ボルトを固定する。これが、冒頭に載せた整備書通りのやり方。下が正しく調整した後。 ( 以前は、少し残った赤線の位置だった。 3ノッチ分異なる )
< 調整済み >

< 備忘録 : ボルトの締め付けトルクは、10Nm >

< ドイツ車独特の工具 番手はE10 >

調整後、試走。 Auto/Manual共に、変速に問題なく、微速でもギクシャク感は無くなった。 念の為、OBDでトランスミッションを確認したが、エラーは無し。
ただ、これで終了で良いのだろうか ? DASで、リセット&キャリブレーションが必要では ? 調整に因って、6mm程固定ボルトの位置が動いた事で、クラッチリリースレバーの動きは減る事になる。 キャリブレーションをしない場合 ...... プランジャーが動く量は変わらない筈 → ダイヤフラムスプリングの潰れ量が減少 → 半クラになる可能性 その場合、停車&アイドリング時が、問題となるか .......
ただ、DASまで手に入れる気は、サラサラ無い。 DAS所有のショップで、やってもらうしかないか。
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